出生前診断コラム④ OSCAR検査って | レディース&マタニティクリニックサンタクルス 兵庫県 西宮市 宝塚市 芦屋市近隣 夙川駅 苦楽園口駅 産婦人科

出生前診断コラム④ OSCAR検査って

出生前診断コラム④ OSCAR検査って

カテゴリー: 出生前診断 |

こんにちは、遺伝カウンセラーの青木です
4回目になる今日はいよいよ実際の検査の話をしていこうと思います

現在、行われている出生前診断ーー生まれてくる前の赤ちゃんの検査ーーで一般の診察で扱っているものは、染色体を調べているものです。詳しくは前回のコラムをご覧ください。(出生前診断ってなに?
そのうち、今回はスクリーニング検査の一つ、OSCAR検査の説明をしていきたいと思います。
OSCAR検査は当院で扱っている初期の検査です。
諸外国では一般的な検査となっているようですが、日本ではまだまだ扱っている施設が少ないようです。一昨年あたりに日本での研究班も立ち上げられ、学会ぐるみでの研究もなされているようですが、まだまだ正式なデータの報告は上がっていないようです。
当院では、自施設でのデータをもとに患者様にお話をさせていただいておりますので、お気軽に尋ねていただけたら嬉しいです

ではでは、実際の検査は一体何をする検査でしょうか。
OSCAR検査は超音波血液検査問診票の内容を合わせることで、21トリソミー(ダウン症候群)・18トリソミー・13トリソミーに胎児が罹患している(病気になっている)確率を調べる検査です。

超音波では、胎児の座高(頭からお尻までの大きさ)、心拍数、首の後ろのむくみ(NT)を調べていきます。
NT(Nucal translucency)は妊娠11週から14週の赤ちゃんすべてに確認できるもので、むくみの平均が2mm程度、3mm以上を厚めとしてみていきます。むくみが厚くなると、心臓や染色体のご病気を持って生まれてくる赤ちゃんの率がわずかに上昇するといわれていますので、一つの目安として正確な厚みを測定していきます。
この項目が超音波検査の中では一番大切です!

採血ではFreeβhCG(妊娠したら出てくるホルモン)、PAPP-A(妊娠したら出てくるたんぱく質)の2種類の母体血清マーカーを測定します。自分自身の測定値が基準値より高くなっているのか低くなっているのか、基準値からどれだけずれているのかを計測します。対象疾患の赤ちゃんをご妊娠されているお母さんの測定値と比較して同じような傾向がないかと確認していきます。
(自分の値を計測する際に、妊娠週数・母体体重・IVF歴、喫煙歴、糖尿病の有無などの問診票の内容により補正がかかってきます。)

この二つの検査を組み合わせて自分自身の赤ちゃんの確率を出していきます。
あくまで確率なので、100%にも0%にもならない検査です。
その確率で納得して出産に気持ちを向けられるかどうか。それを見極めていただくことになります。

当院では出生前診断の入り口として受けていただくことが多い検査ですが、その結果が安心につながらず、ご両親を悩ませてしまうこともあります。
少しでも受けることに迷いがある方は、事前に遺伝カウンセラーにご相談していただけると嬉しいです。時間が許す限り、一緒に考えさせていただきますので!
受ける前でも、受けた後でも、微力ながら専門家を名乗っている以上、皆様のお力になれたらと思います。

ではでは、また次回のコラムでお会いできるのを楽しみにしています